agoeraさん



2013年4月制作
      
特別養護老人ホームの天井に描くということでお話を頂いたとき、はたして自分にできるだろうかという不安がありました。
天井という明らかに制作が困難な環境、特別養護老人ホームという場所に求められる絵。1m四方の大きさの作品に取り組む機会が今までにほとんどなく、尚且つ天井に描くには普段通りに表現することはできない、自分のエゴな表現で突き進むのはナンセンスだと思い、今回はとにかく「優しさ」や「温かさ」をとことん追求しようと思いました。

親子をテーマに頂き、夏の縁側に座る母親と娘をモチーフに選びました。
どんな方がこの絵を観るかわからなかったので、子供時代の記憶、母親時代の記憶、または父親目線で妻と娘を眺める目線と、誰が見ても懐かしさを感じるように設定しました。普段、顔の表情を描くことはないのですが、今回は温もりを表現するには必要だと感じ、微笑む顔を描いています。

予想していた通り、天井に描くのは困難でしたが、しんどいなあと一息つく度に壁に貼ってある入居者の方の写真を見て、この絵を見て喜んでもらえるよう頑張ろうと最後まで制作することができました。
この絵で少しでも温かい気持ちになって頂けたら幸いです。(本人文)

  


アゴエラ / agoera
イラストレーター
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
MJイラストレーションズ 10期生。
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